静岡県側に位置する富士宮口について説明しましょう。富士宮口は、富士登山の4大登山口の1つです。ここ何年かの間は、富士宮口の残雪が多く、開通が遅くなっています。
■新5合目の標高
ほかの登山口と比べて高く、歩行距離が短くなっています。最短距離を通るなら、富士宮口の頂上~剣ヶ峰へのルートがよいでしょう。剣ヶ峰は、富士登山の最高標高地点です。
■富士宮口の特徴
登りと下りの登山口が同じなので、登山客で混雑しやすいようです。地面には砂地は少なく、岩場が主体です。安定している場所が多いので、スムーズに登っていけるでしょう。
ただし、膝が弱い人は下るときに注意しましょう。平均勾配が約29%であるため、膝への負荷がかかりやすいのです。
■富士宮口の天候
南側にある登山口なので、晴天のときは直射日光が強くなります。日よけのための対策が求められるでしょう。
御来光を眺めるには、日の出からすぐに登り始めると見られます。登山道や山小屋から眺めるのは困難です。
■交通アクセス
名古屋や関西方面からアクセスするのがオススメです。バスの本数は、吉田口と比べると少なくなります。
駐車場の収容台数は約500台ですが、大勢の登山客が訪れるため、十分とはいえません。マイカーで富士登山口まで行くなら、駐車できる場所が遠くなるかもしれません。
また、富士山スカイライン(平日以外)を利用するときは渋滞に注意しましょう。マイカー規制がないシーズンは、ひどい渋滞に巻き込まれることもあります。
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静岡県側に位置する須走口は、富士登山の4大登山口の1つです。登山客があまり多くないので、スムーズに登山が楽しめるでしょう。合流点(本8合目)になると混雑してきますが、それまでは自分のペースを保てるでしょう。
■須走口の特徴
須走口から山頂までのルートは、景色がよいのが自慢です。大砂走り(御殿場口)と比べると規模は小さいですが、下山ルートには砂走りがあります。新6合目を超えたあたりは、御来光を眺めるスポットとしてもオススメです。
■須走口の注意点
須走口は楽に登山が楽しめますが、いくつかの注意点もあります。別の富士登山口と比べると、新5合目の標高は低くなっています。そのため、山頂を目指すまでに多くのスタミナが必要になります。
夜間になると、新5合目を超えた先にある樹木帯は、かなり暗くなります。登山者を迷わせる分岐も多いので、登山路と下山路を間違わないようにしましょう。夜間をはさんで登山をする人は、装備を整えておきましょう。
本8合目を超えると、吉田口と合流する地点があります。登山道が混雑すると、御来光を眺められないこともあります。
■交通アクセス
マイカーを利用して訪れるのがいいでしょう。マイカー以外の交通手段だと、不都合を感じることもあります。ただし、マイカーで現地に到着しても、駐車場の収容台数を超えてしまうと駐車できません。
平成19年度からは、富士登山者が増加したことを理由に、マイカー規制が設けられました。
御殿場口は、富士登山の4大登山口の1つです。ほかのルートと比べて登山客が少ないので、自分のペースで移動できるでしょう。
■御殿場口の特徴
新5合目の標高はちょうどよい高度なので、体の調整も楽でしょう。御来光が目的の富士登山をする人は、御殿場口がオススメです。どの場所からでも見られるので、スポットに辿り着けずに見逃すことがありません。
山小屋で過ごすときも、混雑することは少ないでしょう。別の富士登山道にある山小屋だと、大勢の利用者によって十分なスペースが確保できないことも多いのです。
下山するときは大砂走りができるので、爽快感も得られるでしょう。
■交通アクセス
バスの本数は少なめですが、マイカーで訪れるには適しています。登山者がそれほど多くないため、駐車場が満車になりにくいのです。
■御殿場口の注意点
ほかの富士登山口と比べ、標高が低いので注意しましょう。標高が低いと、山頂までの移動距離が長くなるのです。そのぶんだけスタミナが必要になるので、登山に慣れていない人には厳しいかもしれません。
登山道には、安定性のない砂礫道もあるため、足元に注意して移動しましょう。砂礫道は、方向や位置を分かりにくくします。
自分の現在地が分からなくなり、迷うことも少なくありません。特に注意したいのは、夜間をまたいで登山をするときです。
山小屋の数が少ないので、体を休める場所が少ないのも難点です。トイレ、売店、山小屋がない新5合目~7合目は、天気が悪くなったときや、体調が思わしくないときなど、対処が困難になるでしょう。
山梨県側に位置する吉田口は、富士登山の4大登山口の1つです。別の登山口と比べて山小屋が多いため、登山シーズンが過ぎたあとも営業していることが多いようです。
■吉田口の特徴
富士登山道なかで山小屋が多く、休憩しやすい環境が整っています。天候が悪くなったとき、登山の途中でケガをした人がいるときなど、登山中のトラブルにも速やかに対処できます。登山者も大勢いるため、安心して登ることができるのも人気の理由でしょう。
また、山開きのスケジュールにも狂いがありません。御来光を眺めるスポットも多く、規制されていません。山頂には久須志神社があります。
■交通アクセス
関東方面からのアクセスがよくなっています。バスの本数も多いので、マイカーがない人でも大丈夫です。
ただし、富士山有料道路は大渋滞が発生しやすいのが難点です。マイカー規制(平日以外)がないシーズンは特に注意しましょう。
■吉田口の注意点
8合目くらいから、大勢の登山者で混雑することがあります。混雑しやすいのは御来光の時間帯で、すべての人が拝めないこともあります。
山頂までの距離は、別の登山口よりも距離が長くなります。剣ヶ峰を目指すときも厳しく、健康な人でなければ苦労するでしょう。
富士登山では、高山病の危険性もあります。長時間の歩行によってスタミナが低下したときは、特に注意するべきでしょう。岩場が多くなる7合目あたりは、スタミナを消耗する場所です。
下りの登山道では、移動距離が長くなり、山小屋も少なくなります。須走口と勘違いして下山する可能性もあるので、下江戸屋分岐(8合目)を通過するときは注意しましょう。
■富士登山口
静岡県側と山梨県側に分かれます。静岡県側が、富士宮口、須走口、御殿場口の3つ。山梨県側が、吉田口です。
この4つの登山口を「4大登山口」と呼んでいます。自動車道の終点に登山口があり、5合目や新5合目と呼ばれています。
■5合目や新5合目の標高
4つの登山口によって異なります。
富士宮口(約2,400m)、須走口(約2,000m)、御殿場口(約1,400m)、吉田口(約2,300m)となります。
■登りと下りの距離
富士宮口(登り・下りともに5.0km)、須走口(登り7.8km、下り6.2km)、御殿場口(登り11.0km、下り8.5km)、吉田口(登り7.5km、下り7.6km)となります。
■所要時間の目安
富士宮口(登り5時間、下り2時間30分)、須走口(登り7時間、下り3時間30分)、御殿場口(登り7時間30分、下り3時間)、吉田口(登り5時間30分、下り3時間)となります。
■富士山の最高地点
お鉢巡りルートと合流する地点だと思われる人が多いですが、最高地点は剣ヶ峰になります。
■富士登山の心がまえ
所要時間はあくまで目安です。富士登山に参加するグループの人数、体力、年齢などの条件によって大幅に異なることもあります。
また、登山者が多い季節も混み合いやすいので、ガイドブックに記載されている所要時間よりも、長くかかると考えていたほうが安心でしょう。所要時間を短くしたいなら、登山者が少ない時期を選びましょう。
